【簡単】10分の練習でできるメンタル風マジック【トランプマジック】

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Shin
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こんにちは。Shinです。

今回は,トランプマジックを始めたての方が,とりあえず人に披露できるマジックを身に着けたいという時に最適なマジックです。

私のブログの中では初めてマジックの解説を行いますが,人前で披露する場合のことを考えて,難しいテクニックは含まれていないものを選んでいます。

まずは誰かに対してマジックを披露するという感覚を知ってほしいからです。

始めたての頃は,難しいテクニックが入っているとそこが意識が集中してしまい,マジックの流れやセリフが疎かになってしまうことがよくあります

その結果,マジックに対して良い反応がもらえず,モチベーションがいきなり下がってしまうことになりかねません。

確実に成功するマジックをレパートリーとして持っておくことが大事なのです。

今回ご紹介するマジックの簡単なポイントとして

覚える手順が非常に少ない

難しいテクニックを使う必要がない

演出次第ではメンタルマジックをやっているようにも見せられる

などの点が挙げられます。

簡単なトランプマジックとしてご紹介していますが,決してしょぼいマジックという訳ではありません

応用した形ではありますが,プロマジシャンでも取り入れている方は少なくありません。ぜひこの機会にレパートリーを増やしてみて下さい。

それではさっそくマジックの流れと解説に入っていきます。

心に思い浮かべたカードを当てるマジック

マジックの流れと実演

今回のマジックのストーリーはタイトルそのままなのですが,「相手が心に思い浮かべたカードを,相手の反応を見ながら当てる」というものです。

流れとしては,

ランダムに1枚のカードを選んでもらう

トランプに戻してカットし,どこにあるのか分からない状態にする

・表を向けてカードを広げ,相手の反応を見ながらだんだんと候補を絞っていく

・最終的に1枚になるまで減らして相手のカードを当てる

となります。

下に実演動画を載せていますが,音声なしの動きだけで演じています。流れが頭に入っていないと意味が分からないかも知れないのでご注意ください。

今回のマジックは相手とのやり取りが重要になるので,細かいセリフなどはこの後に書く記事の内容を参考に,ご自身で構築してみて下さい。

メンタル風マジック【流れの実演】

解説

今回のマジックのタネはキーカードロケーションです。

この原理を使ったマジックは多数ありますが,今回は分かりやすくトランプの一番下のカードをキーカードとして使います

最初に相手にトランプを混ぜてもらっても構いません。そしてランダムに好きなカードを1枚選んでもらいます

そのカードをお客さんの間で見てもらっているうちに,自分はトランプの一番下のカード(キーカード)をこっそりと見ておきます。

1.キーカードを見る方法

ここが一番のポイントだからこそ,見破られないようにするための注意点があります。

大人数相手にマジックをしている時は十分に時間があるので隙を見てキーカードを把握すれば良いのですが,対1や対2くらいだと相手の視線が自分から外れる時間が非常に短いのです。

そんな中で覗くように下を見てしまうと怪しまれる可能性があります。

そこで,

カードを弾く動作をするときにキーカードを見る

腕まくりの動作で腕を伸ばした際に遠目でキーカードを見る

トランプを整える動きをする際に下側を自分に向けることでキーカードを把握する

などの別の動きの中に隠してしまうことで後で怪しまれる可能性を失くします。

参考の動きを載せておきます。

次に,選ばれたカードを戻してもらい,そのカードをキーカードの隣に配置します。

2.キーカードと選ばれたカードを隣り合わせにする方法

自然な流れで行うために,スイングカットをして差し出した左手のパケットの上に戻してもらい,そのまま右手のパケットを重ねます

そうすることで,トランプの真ん中あたりで選ばれたのカードとその上にキーカードが並んだ状態になります

スイングカットができない場合は,トランプの半分くらいをテーブルに置き,その上に返してもらった後,残りのカードを重ねるだけのテーブルカットの動きでも大丈夫です。

スイングカットはこちらの記事にやり方が載っているのでご参考までにどうぞ。

その後,そのペアが崩れないように,何度かカットします

カットを解説した記事でもお話ししましたが,カットはトランプを2つに分けてその上下を入れ替えるだけです

3つや4つに分けてバラバラに重ねると,ペアが崩れる可能性があります

逆に,カットは何度してもトランプの順序は変わりません。実際にやってみるとわかりますが,仮にペアの真ん中でカットをしてしまっても,もう一度カットすれば再び隣り合わせになります。

続いて,表向きでカードを広げ,選んだカードを特定します。

3.相手のカードを自分の中で特定する方法

ここまで流れを追ってきた方なら察しはついていると思いますが,表向きでトランプを広げると,キーカードの手前のカード,すなわちキーカードの表面に当たっているカードが相手のカードになっているはずです

トランプを綺麗に広げたい方は,テーブルスプレッドを解説した記事をご覧下さい。

イレギュラーとして,キーカードがトランプの一番手前に来てしまっている場合があります。

カットをもう一度した時のことを想像してもらえれば分かりやすいですが,この時も同じでキーカードの手前はトランプの中では一番奥のカードを指します

ここで注意しておきたいのが,なんの口実もなくトランプを広げてキーカードをじっくり探していると,相手からは明らかに何かしているように見えると思います。

そこで,トランプを広げつつ「ご自身のカードはありますか?」というように尋ねることで,お客さんも自分のカードを探すのに夢中になってくれるので,余裕をもってキーカードと選ばれたカードを特定できます。

特定した後はいったんトランプを閉じてお客さんに自由に混ぜてもらっても構いませんし,その状態のまま次のステップに進んでも構いません。

キーカードはもう忘れてしまって大丈夫です。

それではいよいよ,メンタルマジックのようにカードを絞っていきます。

4.カードの候補を絞る方法

既に自分の中では相手のカードが分かっているので,ここからは演技力次第です。

ざっくり例えを出すと,「心を読んで当てる」「相手の反応を見ながらメンタリストのように当てる」「指紋で当てる」「超能力的な第六感で当てる

など様々なバリエーションがあります。

個人的におススメな方法はメンタリスト的なノリで当てる方法です。

超能力系の当て方をしてしまうとほとんどの方は信じないので,エンターテイメントとしてはアリですが,何か仕掛けがあることを疑われてしまいます

しかし,メンタリスト的な話術と相手の反応を見る(ふりをする)ことで,

えっ…この人本当に反応を見て当てているのかも…?

というように,リアル感を残すことができます。そうすることで,何か仕掛けがあるのではないかという疑いの方向に行きづらくなるのです。

ここからは,いくつか絞っていく際の言葉のテンプレートをご紹介するので,ご自身で好きなものを選んで組み合わせたり,自分なりにアレンジしてみて下さい。

・トランプをテーブルスプレッドした際に,「こちら側を見てましたね?」というセリフとともに,大胆に半分くらいに絞り,残りは除外する。

・広げたトランプの空中を指でなぞってもらい,「今このあたりで速くなりましたね?」というようなセリフで選ばれたカード周辺の以外の部分を除外する。

.ある程度絞れて5~10枚程度になったら,「1枚ずつ見せていくので全てに対して『違います』と答えて下さい」といって,順番に見せていく。
そして「ここらへんで目が泳いでましたね?」や「このカードの時に声のトーンが少し変わりましたね」などの言葉と共に最後の1枚になるまで絞っていく。

解説は以上となります。

簡単な使えるメンタルマジックのまとめ

いかがだったでしょうか。今回ご紹介したマジックは,「キーカードロケーション」という種類に含まれるものです。

このキーカードロケーションを応用したマジックは数多く存在し,マジシャンでも騙すことができるマジックも沢山あります

今回の簡易版キーカードロケーションでも,見せ方次第では本当に人の動きや反応を見ているようにも思いこませることができるので非常に使えるマジックです。

注意点があるとすれば,

セリフ回しが単調になりやすいので,同じ相手に複数回見せる際には絞り方を変えるなどの工夫が必要であること

・マジックを少しかじったことがある人だと知っている可能性があるので,簡易版のキーカードロケーションでは見破られてしまう可能性があること

ぐらいでしょうか。難しいテクニックも必要としないので,ぜひ演出に力を入れて実践で使ってみて下さい。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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