【マジック技法】トランプのボトムにブレイクを生み出す【プルダウン・バックル編】

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Shin
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こんにちは。Shinです。

ブレイクを作る方法については,今までもいくつかご紹介してきました。

トップ付近のカードにブレイクを取る方法や,選ばれたカードをデックに戻す時にブレイクを取る方法がメインでした。

まだ見ていない方はこれらの記事もぜひ読んでいただきたいのですが,

今回はただ単にディーリングポジションでトランプを持っている状態から,ボトムにブレイクを作る方法をご紹介します。

代表的なボトムブレイクの方法だと思われる,「プルダウン」と「バックル」について解説をしていきます。

通常のフルデックを使ったマジックだけでなく,パケットトリックでも重宝しますので最低でもどちらかは身に着けておいた方が良いと思います。

それではさっそく解説に入っていきましょう。

最小限の動きでボトムにブレイクを作る「プルダウン」

まずは,プルダウンと呼ばれる方法からご紹介します。

こちらは,簡単に言ってしまえば

小指でボトムのカードを下げるだけです。

さっそく実演動画を見ていただきますが,正面から見ても何も起きていないように見えると思います。

Shin
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一応,真面目にブレイクは作っています。

なので今回は,実演動画の中でも裏側視点だけ注目していただければ十分です。

【マジック技法】プルダウン【実演】

もしかするとこの動画を見ただけでマネできてしまう方もいるかもしれません。

ただ,いろんな引き出しを持っておくという意味でぜひ解説も読んでいって下さい。

ブレイクを取る小指の位置

私個人的には,小指の第一関節で取る方法がおススメです。

詳しいことは後ほど説明しますが,間違えて2枚以上取ってしまった場合や,逆に2枚を確実に取りたい時などに対処しやすいからです。

もう一つ,小指の腹という選択肢がありますが,この位置で取るためには第一関節の時よりも少し大きく手を開く必要があります

つまり,動きが大きくなります。

以上の理由で,基本的には小指の第一関節を推しておきますが,もちろんやりにくければ小指の腹でも大丈夫です。

やり方は見た通りで,第一関節の線がボトムカードに触れるようにして,小指を引き下げるだけです。

フルデックでもパケットでもやり方は同じなのですが,パケットで行った場合のGIF画像も載せておくので参考にしてみて下さい。

2枚以上取ってしまった場合の対処法

ボトムに1枚のブレイクを取りたいだけなのに,一緒に複数枚が小指に引っかかってきてしまうということは普通にありえます。

失敗する可能性も踏まえて対処法を練習しておくに越したことはありません。

基本的にはボトムのカードが第一関節に一番にフィットしているはずなので,小指を少しずつ開いていけば1枚を残すことができます。

画質を落とすと分かりにくくなってしまうと思ったので,YouTube経由にしました。

プルダウン【失敗時の対処】

他に考えられる可能性として,カードが古くて滑りが悪くなっている場合があります。

この時には,例えばボトムから2枚目のカードの方が少し小指側にはみ出した状態でプルダウンをしてしまうことがあります。

そうすると,小指を開いていっても1枚だけ上手く残すことが難しくなります。

こうなってしまったら一度諦めて,トランプをきちんと揃えてから再びプルダウンを行ってください。

ボトムから2枚目の上にブレイクを取りたい場合

ボトムだけにブレイクを取る回数に比べたら格段に登場回数は減りますが,2枚や3枚一気にブレイクを取りたい場合もあります。

実演動画にもありましたが,このような時には第一関節で1枚ブレイクを取った状態で,そのまま小指の腹を使って2枚目を取りに行きます

分かりやすいようにGIF画像も載せておきます。

慣れるまで,小指の腹でプルダウンするのは難しいかもしれません。

練習するのであれば,まずは1枚に対して小指の腹でプルダウンする感覚を試してみると良いと思います。

トランプのコンディションによらずにボトムブレイクを作れる「バックル」

続いてご紹介するバックルという方法は,

多少カードのすべりが悪くなって張り付いてしまっていたり,カードが曲がってしまっていても強引にブレイクを取ることができます

私は基本的に動きの小さいプルダウンを好んで使っていますが,プルダウンが失敗したときや,カードの状態が悪い時にはバックルも使います。

さっそく実演動画を見ていただきますが,先ほどとは違い,正面からでも下の方に動きが見えていると思います。

【マジック技法】バックル【実演】
buckleは「圧力で曲げる」という意味があります。

もう一つのデメリットとして,カードが若干曲がってしまうということも挙げられます。

なので,プルダウンバックルの使い分けとしては基本的にはプルダウンで,カードの状態が悪い時や,小指を動かすのが苦手という方はバックルを使うのが良いと思います。

実際,私の周りでも小指の操作が苦手でバックルしか使っていない方もいます。

バックルのやり方

プルダウンとの大きな違いは,使う指です。

小指でブレイクを保持することに変わりはありませんが,そのきっかけを作るのが小指ではなく人差し指になります

まずは下の画像のように人差し指をセットします。

そして,矢印の方向に力を掛けます。

つまりボトムカードをデックに押し付けながら,人差し指を引くイメージです。

すると,大げさに行えばこちらの画像のようにカードが浮きます。

この時,小指側でもカードが浮いていると思うので,そこに小指全体もしくは小指の腹の肉を挟んでブレイクを保持します。

バックルをする時の注意点2つ

まず一つは先ほどもお話しした,前からのフラッシュです。

よっぽどトランプだけを注視されていない限り気にされることはありませんが,前からでもカードが少し浮くのが見えることは頭に入れておいた方が良いと思います。

そしてもう一つは,引く時の力加減です。

弱すぎるとカードが浮きませんし,逆に強すぎるとディーリングポジションのデックと手のひらの当たっている部分にボトムカードが滑り込み,デック全体が滑ってしまいます

強めにバックルを作ってみると体感できると思います。

トランプのボトムカードにブレイクを取る方法まとめ

いかがだったでしょうか。

ブレイクを取る方法がだんだんと増えてきましたが,それぞれ用途が違うので,どれかだけマスターしておけば良いということは無いと思います

今回のプルダウンバックルにしても,個人的な優先順位としてはプルダウンの方が上ですがバックルもできるようにはして欲しいテクニックです。

最初は難しくても必ずできるようになりますので,根気よく練習してみて下さい。

それでは,また次回の記事でお会いしましょう。

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