
こんにちは。Shinです。
以前にご紹介したメンタル風マジックはどうでしたか。実際に家族や友人に披露してみるといろいろと改善点なども見えてくると思います。
今回は,マジックを始めたての方でも比較的簡単にでき,なおかつインパクトを与えられるようなカードマジックを紹介しようと思います。
少しだけ練習は必要になりますが,アレンジを加えながら長く愛用できるマジックなので,ぜひこの機会にマスターしてみて下さい。
早速ですが,今回紹介するマジックはタイトルにもある通り,探偵カードです。
同じ原理のマジックとしてジョーカーサンドイッチと呼ばれる場合もあります。
これらの違いは単純で,
・J(ジャック)を探偵に見立てて行う場合は探偵カード
・ジョーカーをそのままジョーカーとして,もしくは警察に見立てて行う場合にはジョーカ―サンドイッチ
と呼んでいるだけです。
それでは実演と解説に入っていきます。
探偵カード(ジョーカーサンドイッチ)

マジックの説明と実演
まずは,簡単にストーリーをお話しておきます。

えっ,マジックにストーリーとかいらなくね?
と思われた方,それは違います。マジックをする上で,ただ単に不思議なことが目の前で起こるよりもストーリーが付いていた方が,客さんもマジックに興味を持ってくれやすいのです。
これは意外と大事なことで,相手が初めから興味津々で見てくれていたら良いのですが,興味のない人はマジックの途中で飽きてしまったり,何がしているのか分からなくなってしまうこともあるのです。
ということで,今回のマジックのストーリーは,
「逃げ出した犯人を優秀な探偵が見つけ出す」というものです。
もちろん,探偵を警察に置き換えても良いですし,トランプ全体を犯人が逃げている町という設定を入れても良いと思います。
使うカードは,J(ジャック)でもジョーカーでもOKです。
BICYCLEを使っている場合は,ジョーカーを自転車に乗った警官という設定にしても面白いかもしれません。
それでは,全体的な動きを把握していただくために以下の実演動画をご覧ください。
※個人的にはジョーカーでのサンドイッチが好きなので実演はジョーカーです。
電車の中など,どこでも動画を見られるように声は入れていませんが流れとしては,「ランダムに選ばれたカードをトランプの中に戻して混ぜるが,一瞬で探偵が見つけ出す」というマジックです。
解説
ポイントは2つだけです。
1.選ばれたカードをデックの一番下にコントロールする。
2.一瞬でJ(ジャック)の間に挟まれた演出をする。
1.選ばれたカードをボトムにコントロールする
選ばれたカードを一番下にコントロールする方法はなんでも良いのですが,始めたての方はダブルカットやテーブルカットを用いたコントロールがやりやすいと思います。
テーブルカットでのコントロールの場合は,ブレイク応用編の記事などを参考に,選ばれたカードの下側にブレイクを取ります。
そして,ブレイクより上のパケットをテーブルに置き,残りのパケットを2回か3回に分けて重ねたら完了です。
ダブルカットでのコントロールはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
2.一瞬でJ(ジャック)の間に挟まれた演出をする
ボトムコントロールができたら,次にJ(ジャック)を見せながら,
「この優秀な探偵達が捜索をして,一瞬で選ばれたカードを見つけ出してくれます。」
といったセリフで一番の見せ場に入ります。
下の写真のようにJ(ジャック)を配置してトランプを右手で持ちます。
この時の注意点は,右手の人差し指が選ばれたカードに触れていることです。
親指は上側のJ(ジャック),中指・薬指・小指は下側のJ(ジャック)に触れておきます。
原理としては,指に触れている部分だけが摩擦で右手の中に残り,その他のカード振った勢いで滑って左手に飛ばされる。というシンプルなものです。
このようにゆっくり力を抜いても,指の摩擦で3枚だけ残ります。
逆に言えば,余計なカードに触れているとそのカードまで残ってしまったり,選んだカードにしっかりと触れていなかったせいでJ(ジャック)しか右手に残らないということもあります。
また,初めのうちはトランプをぶちまけてしまうかもしれないので床のすぐ上で試してみて下さい。
実演動画を見ていただくとわかるように,あまり大きな動きで振らずに,ほとんど手首のスナップだけで振っています。こうすることで,狙いが安定します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
選ばれたコントロールは今までの記事で解説したものや,これから解説していくものなど自由に使っていただければ大丈夫です。
一番の見せ場であるカードを一瞬で挟むところは何度も練習して本番でも絶対にミスしないところまで精度を高めてからご家族や友人に披露してみて下さい。
簡単なカードマジックではありますが,応用次第でスタイリッシュな見せ方や,もっと時間をかけた見つけ方など幅を広げることができます。
また新たなテクニックが増えてきたら他のバリエーションも解説していこうと思います。
私自身もいまだに即興でマジックを披露する際のレパートリーに入っているほど実用的なマジックで,かなりお客さんのリアクションも頂けます。
それでは,また次回の記事でお会いしましょう。
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