
こんにちは。Shinです。
以前に上げたブレイクの記事は読んでいただけたでしょうか。
前回の記事でもお話ししたように,ブレイクはマジックにおいて基礎中の基礎でありながら,非常に重要なテクニックです。
今回は,さらにブレイクの幅を広げたい方に向けて,応用編と称したブレイクの取り方のバリエーションをご紹介しようと思います。
バリエーションがあればそれだけ対応できる場面も増えますし,同じ動きに偏らないという意味でマジックを滞りなく行うことができます。
ぜひ積極的にいろいろなブレイクの情報を集めて,自分に合ったものをどんどん吸収していって下さい。
マジックにおいて「ブレイク」を使う場面

前回のブレイクの記事で説明したときには,単純にブレイクを取る方法だけをご紹介しました。
ブレイクを使う場面では,ほとんどの状態においてブレイクの上か下に選ばれたカードや使いたいカードが来ていると思います。
つまり,ブレイクを知っていてもスムーズにその状態が作れなければ不自然な動きが途中に入り,ブレイクを知らない人と動作があまり変わらなくなってしまいます。
そのため,ブレイクを生かすには「選んだトランプの中にカードを戻すこと」と「ブレイクを取ること」をセットにして,流れるように一連の動作を行うことが必要となります。
その後に行いたいカードコントロールに合わせて,ブレイクの取り方を変えるというのもマジックを研究する上では大事な要素になります。
カードコントロールについては徐々に紹介していくので楽しみにしておいて下さい。
ということで今回の記事では,選ばれたカードをトランプの中に戻しつつブレイクを作る方法,というところに焦点を当てて解説していこうと思います。
トランプを真ん中で分け,そこに選ばれたカードを戻す際に使えるブレイク
タイトルに詰め込んでしまいましたが,具体的には,
・スイングカットでカードを戻してもらう時
・ドリブルの途中で止めてカードを戻してもらう時
・空中スプレッドで真ん中あたりに戻してもらう時
という場面が挙げられます。
まずスイングカットとドリブルで戻してもらう方法については,ブレイクの記事でもご紹介した内容であり,動きも分かりやすいので動画を載せるだけにしておきます。
スイングカットで返してもらう時にブレイクを取る方法
ドリブルの途中でカードを返してもらう時にブレイクを取る方法
空中スプレッドでカードを返してもらう時にブレイクを取る方法
こちらは少し丁寧に解説をしたいと思います。
理由として,上に挙げた2つは大きな動きの中に隠すことができます。
誤解を恐れずに言えば,雑な動きでもバレにくいのです。
一方,空中スプレッドを閉じるのは静かな動きですから,凝視されてしまうこともあります。その分,バレてしまうリスクが大きくなるのです。
その代わりメリットとして,綺麗に行えばマジック全体として雑な場面を作ることなく進められるので,落ち着いた雰囲気でマジックを演じる方には合っていると思います。
空中スプレッドを閉じる前にあらかじめ小指を置いておくことに変わりはないのですが,ポイントは閉じる時のカードの重ね方です。
こちらが重ね方の良くない例です。

そしてこちらが理想とする戻し方です。

両者の違いは読み取れたでしょうか。
そうです,前から見た時の隙間です。
いきなり小指の上に載せると正面からの隙間ができてしまうので,少し前に出しながらスプレッドを閉じ,それを元の位置に戻す動きの中でブレイクを作ります。
ブレイクにおいては小指が重要な役割を担うのでなかなか撮影が難しく,裏側から見たところで分かりづらいかも知れません。
他のブレイクを練習しているうちに小指で少し持ち上げる感覚だったり,小指に当たるカードの感覚だったりをつかめてくると思うので,根気よく練習してみて下さい。
選ばれたカード1枚をトランプに差し込んで戻す際に使えるブレイク
こちらは真ん中あたりにカードを入れることは共通しているので,違いは前から戻すか後ろから戻すかという点だけになります。
これらはよくできているもので,難易度と怪しさが反比例します。
前から戻す方が難しいですが,お客さんから見れば最後までカードを追うことができるので安心です。
後ろから戻す方法は,マジシャン側からすれば簡単ですが,お客さんからすれば「見えない時に何かしているんじゃないの?」という疑念の原因にもなります。
とは言いつつも,後ろから戻す方法でも十分に使えますので,まずはそちらからマスターしていただければ良いと思います。
後ろから差し込んだカードの上にブレイクを取る
この方法のあとにダブルカットを行えば,選ばれたカードをトップにコントロールすることができます。
詳しい解説をします。
まず,差し込んだカードを少し後ろに飛び出させておきます(インジョグと呼ぶ)。
そして,右手でストラドルグリップの持ち方をする動きの中で,親指をカードの手前に当てて,下に押しながらカードを中に入れます。
下側にプレッシャーを掛けたことでカードが反ってデックが少し浮き,そのままデックを持つだけでブレイクを取ることができます。

後ろから差し込んだカードの下にブレイクを取る
こちらも途中までは先ほどと同じ動きですが,下にプレッシャーを掛けるのではなく,少し上に持ち上げながらカードを押し込むことで,そのカードの下側にブレイクを取ることができます。
ポイントは,差し込むカードを使って少しデックを持ち上げるイメージです。

カードを前から差し込んでブレイクを取る
前から差し込んでブレイクを取る方法については,裏側から見た動画を載せておきますが,解説に必要なテクニックをまだご紹介できていないので,また別の機会に解説したいと思います。
少し具体的な名前を挙げると,ダイアゴナルパームシフトというテクニックの動きの一部を使っています。
そのうち解説記事を作りますので,お楽しみにしていて下さい。
マジックの重要技法「ブレイク」応用編まとめ
今回のブレイク応用編はいかがだったでしょうか。
かなり有用なテクニックを盛り込めたのではないかと思います。ブレイクの取り方だけでこんなにも種類があるのか驚かれるかもしれません。
それもそのはず,
ブレイクはマジックの基礎中の基礎にして,最も重要な技法です。
その場その場でブレイクを取る方法やブレイクの大きさなどを変える必要もありますし,ほとんどのマジックに登場する上に,バレたらお終いです。
それほど重要な役割だからこそ,できるだけ理想的な形を目指しておきたいものです。
私もまだまだ未熟なので,ぜひ一緒に練習をしていきましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
コメント
[…] テーブルカットでのコントロールの場合は,ブレイク応用編の記事などを参考に,選ばれたカードの下側にブレイクを取ります。 […]
[…] […]
[…] テーブルカットでのコントロールの場合は,ブレイク応用編の記事などを参考に,選ばれたカードの下側にブレイクを取ります。 […]