
こんにちは。Shinです。
今回はカラーチェンジに引き続き,マジックの新しい分野に手を出していきたいと思います。
ちなみにカラーチェンジの記事をまだ読んでいな方は,ぜひこちらもご覧下さい。
以前に書いた記事で,マジックの中にパケットトリックと呼ばれる分野があることをご紹介しました。
今回ご紹介するマジック技法の分野は,「カウント」と呼ばれるものです。
これは,パケットトリックでは必須の技法と言えます。
次回の記事から,パケットトリックに関する解説記事もかいていこうと思いますので,まずは今回ご紹介する技法をマスターしてみて下さい。
カードを隠して数える技法「エルムズレイカウント」
「エルムズレイカウント」の説明と解説
「カウント」なので,基本的にはカードを数える動きの中でテクニックを使います。
今回の「エルムズレイカウント」という技法は,
・枚数をごまかしてカウントする
・特定のカードを見せずにカウントする
といった使い方ができます。
まずはどんな動きかを確認してもらうために,実演動画をご覧下さい。
動きは地味だと思いますが,それゆえに自然な印象を与えることができます。
カウント系の技法を使う目的は,相手に「使うカード」や「持っているカード」を確認するフリをしてそれを逆手にとってマジックとするためです。
つまり,カウントが自然であればあるほどマジックが不思議に見えます。
「エルムズレイカウント」の解説
動きの分解
エルムズレイカウントは数えるだけの動きの中にもいくつか役割があります。
今回は動きを分解してご説明した動画をご用意しましたので,こちらをご覧ください。
これだけ見て,すぐに真似ができてしまう人はいないと思います。
これから細かい解説をしていくのでご安心ください。
ちなみに,裏側の色が同じで何がなんだかよく分からないという場合のために,違う色のカードを使ってゆっくり行った動画も撮っておきましたので,こちらも参考になればと思います。
1枚目は再利用
まず,エルムズレイカウントの特徴として,
最初のカードを再利用する
ということが挙げられます。
裏側からの視点で行った動画もご用意しましたので,最初に左手に取ったカードがどのような動きをしているのか追ってみて下さい。
3枚を押し出す
エルムズレイカウントを練習し始めて一番につまずく場所は,3枚を一緒に押し出すところではないかと思います。
このGIF動画のように,1枚を押し出しているように見せて実は3枚をセットにしておく必要があるのです。

最初は3枚を押し出すのは非常に難しく感じると思います。
色々な方向にズレてしまう可能性があるからです。
ですが,実は持ち方の工夫だけで簡単にはズレないようにすることができるのです。
こちらの動画に色々な角度からの持ち方が載っていますので,ぜひ参考にしながらご自身でも調整をしてみて下さい。
もう一つ,練習する際にやりやすくする方法として,古いトランプを使うというのもアリだと思います。
単純に,使い古して滑りが悪くなったトランプの方がズレにくいからです。
だんだんと慣れてきたら,滑りの良いトランプでもできるような持ち方と力加減を練習してみて下さい。
「エルムズレイカウント」の応用
通常の動きのまま様々な使い方ができるだけなので応用というのは適切ではないかも知れません。
ですが,使いたいカードの枚数や隠したいカードの表裏などによって感覚が少し違うので,使う場面に合わせたエルムズレイカウントを練習しておく必要はあります。
今回はその一例として,表向き2枚のカードを隠しつつ,6枚のカードを4枚でカウントする場合を想定した動画を用意したので,こちらも参考にしてみて下さい。
演じるマジックによってエルムズレイカウントの使い方が違ったりするので,基本の動きだけ練習しておいて,あとはやりたいマジックに合わせて練習していくだけで十分だと思います。
カードを見せずに数える「エルムズレイカウント」まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は動画を多めにして視覚的に分かりやすい記事にしてみました。
エルムズレイカウントは地味な技法なので練習する意欲がなかなか出ないかも知れませんが,確実に練習する価値はあります。
普段使わないというマジシャンでも,エルムズレイカウントをやってと言われたら全員がスムーズに行えると思います。
そのくらい,パケットトリックにおいて基本であり,重要な技法です。
ぜひ次回ご紹介するパケットトリックとともに練習してみて下さい。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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