
こんにちは。Shinです。
トランプの扱いシリーズやマジック技法の記事は読んでいただけているでしょうか。
既にいくつか解説の記事を作ってきましたが,意識をしていてもマジック初心者の方には伝わらない用語を使ってしまっていたように思います。
なので,遅くはなってしまいましたが,ここでトランプマジックで基本となる用語をまとめて解説しておきたいと思います。
専門用語なんて覚えていなくても,違う言葉で代用することも可能かもしれません。
ですが,マジックの話をする上で共通の用語を知っていた方がスムーズに話が進むので,面倒かもしれませんが一度目を通してみて下さい。
それではさっそく今回の内容に入っていきます。
マジックをするなら覚えておきたいトランプの用語
本当に基本となる用語の解説なので,マジックにある程度精通している方は読み飛ばしてくださいね。
トランプのことを指す「デック」

まずは「デック」という言葉です。
遊戯王やデュエルマスターズなどをやられていた方には馴染みのある言葉だと思いますが,マジックで使う時も同様に,一揃いのトランプのことを指します。
マジックの説明においては,トランプよりもデックという方が一般的なのでぜひ覚えておいてください。
ちなみに,海外の情報を調べる時,「トランプ」と検索してもなかなか思うように情報が出てこないことも少なくありません。
海外では,「Playing Card(プレイングカード)」という呼び方が一般的です。もちろん,デックという言葉でも通じますが,トランプはほとんど使われないので頭の片隅に入れておいてください。
トランプの一部のことを指す「パケット」
こちらはマジックならではの用語かも知れませんが,解説をする上では非常によく登場する用語です。
デックを半分に分けた場合にも,上パケットや下パケットという言い方をしますし,3つや4つに分けてもそれぞれがパケットになります。

また,数枚でもパケットと呼びます。
デックの中から一部だけを取り出して行うマジックのことを「パケットトリック」と呼ぶので,こちらも一緒に覚えておいてください。
具体的には,K(キング)とA(エース)の8枚だけを使ったマジックに「リセット」という古典マジックがありますが,これもパケットトリックの一つです。
デックの一番上と一番下を指す「トップとボトム」
服の用語でもトップスやボトムスという言葉がありますが,イメージは近いものの,意味としては少し異なります。
マジックでのトップとボトムは服装でいうところの帽子と靴のことです。
つまり,マジックで使う場合には一番上のカードことを「トップカード」,一番下のカードを「ボトムカード」と呼びます。

カードの表裏を指す「フェイスとバック」
続いては,カードの表裏のことを指す用語です。
英語そのままですが,表面のことを「フェイス」,裏面のことを「バック」と呼びます。
裏側の模様のこともそのまま「バック」と言うこともありますし,「バックプリント」という言い方をすることもあります。
また,マークと数字が掛かれている部分のことを「インデックス」と呼ぶので合わせて覚えておいて下さい。

トランプのマークのことを指す「スート」
日本では「♤♡♧♢」のことをマークと呼びますが,海外では「Suit(スート)」「Suits(スーツ)」という呼び方をします。
マジックでもこの言葉がそのまま使われることがあるので,同じ意味だということを知っておいて下さい。
ちなみに,「スーツ」は服装のスーツとスペルも読み方も同じです。

カードの中での位置を指す「エンド,サイド,コーナー」
こちらはマジックの解説をする上で一番重要かもしれません。
カードの四辺と角を正確に伝えるためにここでの共通認識は非常に大切です。
下の画像を参考にしてもらえると分かりますが,エンドは上下にあるので,そこも確実に指定する必要があります。
注意が必要なのはここでの指定の仕方が人によって異なることです。ただ,逆転することはないので,外,奥,上がそれぞれ指す方を覚えておくだけで十分です。
サイドは右と左なので指定は分かりやすいと思います。
コーナーは4つあるので,「右上コーナー」や「左下コーナー」といった呼び方が一般的だと思います。

マジックをするなら覚えておきたい用語【おまけ】
最後に,トランプとは関係ありませんが,マジック業界内で使われる言葉の中で一般的には伝わらないかもしれないものをいくつかご紹介いたします。
タネが見えてしまうことを指す「フラッシュ」
これはマジックをやっていなかったら,なかなか使う機会のない用語だと思います。
もちろん,光のフラッシュという意味では使うかもしれませんが,マジックでは「タネに関わる何かがお客さんから見えてしまうこと」をフラッシュと言います。
恐らく,光と語源は一緒なのだと思いますが,「チラッ」と見えてしまうことです。
マジック演じる上でのフラッシュは常に意識しておかなければならない強敵です。
マジックの許容範囲を示す「角度,耐える」
こちらは使う場面で覚えておくのが良いかと思います。マジシャン同士の会話で

この角度耐えてる?

いや,こっちからだとフラッシュしてるね
のような会話はよく耳にします。他にも,

このマジックはこの角度が限界かな…

この方法ならどっから見られても耐えるよ
といった会話もあります。何となく知っておけば特に困らないと思います。
マジシャン同士で会話するときには使い勝手が良いので,覚えておいて損はないです。
トランプの基本用語解説まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は少し遅ればせながら,トランプマジックで基本となる用語とおまけのマジック用語についてまとめてご紹介しました。
新しい世界に足を踏み入れる時には,まずそこで使われている言葉が分からないことには正確にコミュニケーションを取ることができないので,用語を覚えることも重要です。
次回からはまたマジック技法の解説やマジックの紹介記事に戻りますので,こちらの用語を参考にどんどん吸収していって下さい。
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